JEFF BECK 2005 JAPAN TOUR "After Show..." REPORT vol.2

Yokohama, Tokyo, Hiroshima, Osaka, Nagoya
2005.07.1-11

 ギターの神様の思し召しにより先生ご本人にお会いする機会を与えられましたので、ツアーレポートミーハー編として見聞録をお送りしたいと思います。 (後編)

◆JAPAN TOUR 2005 こぼれ話その7◆

●六本木での行動
 来日当日の6/29、ピノと2人きりで六本木に夜遅くまでお出かけだったので、翌日「きのう、クラブでも行ってたの?」と聞くと、「ううん、街をあちこちプラプラと歩いてたんだよ。そしたら24時間営業のお店があって、面白かったからいろいろ見てたんだー」。。。先生、もしかして、ドンキに行かれましたか???

●お鍋の中身
 東京で1度、コンサート後にウドー社長主催の歓迎会があり、日本食レストランでお鍋(この暑いのに!?)を食べたようでした。おいしかったよー、とおっしゃってたので、「何がおいしかった?」と聞くと「トウフと野菜」。。。うーんベジタリアンだからねえ。。。でもお豆腐好きなんだそうですよ。

●いじめてしまった。。。
 先生に私のi-podをお見せした時の話ですが、実は私のi-podの裏には先生のお名前とこっ恥ずかしい言葉が刻まれているんです。そんな事はすっかり忘れて先生の手の中に私のi-podがあるのを見ていたら、先生が何気なくi-podを裏返したので、その途端文字の存在を思い出して恥ずかしさの余り、ハエを食べるカメレオンよりも素早く、先生の手からi-podを奪い返していました。
その時の先生の呆然とした顔。。。
「な。。。なに?僕、何もしてないよ。。。ただ裏返しただけなのに。。。」と悲しげな先生を見て、なんだかいじめてしまったような気がしましたが。。。
私の隣りにいた友人が面白がって、先生にi-podを再び渡そうとして私と揉み合い状態になり、揉めている私達を見た先生は「そんなにイヤなら見ないから、見ないから」と言ってました(笑)。でもその後でしっかり見られたんですがね。。。


◆JAPAN TOUR 2005 こぼれ話その8◆

●クイーンについて
 某雑誌でクイーンの復活ツアーについて「ノーコメント」としていた先生なので、私から書くのはどうか。。。と思ったんですが。。。
たまたまジミーホールと「ベストシンガーは誰だと思う?」という話が出た時にポールロジャースとフレディーマーキュリーの名前が出たので自然に話がクイーンになっていったら、先生の割り込みが入りました。
「ポールロジャースは素晴らしいシンガーだけど、彼を使ってクイーンとしてツアーしようなんて、とんでもないアイデアだ」とハッキリ非難調でした。解散してしまったバンドが古いアイデアの焼き直しで活動する事自体我慢ならない、といったような事をおっしゃってました。ポールロジャースのクイーンも見てみたいなあという気もする私が黙ってましたが、常にリスクを恐れず新しい挑戦を続けてきた彼だからこそ、こういうツアーはナシなのでしょうね。
彼のスタンスを再確認して敬意を新たにした発言でしたが、やっぱり第1期ジェフベックグループの再結成は無理でしょうか???

●日本語のお勉強
 先生が以前、クールな日本語を覚えたい、とご所望だった事もあり、実は今回、「コギャル言葉」の単語帳を作って差し上げました。日本側のスタッフはイヤーな顔をしてましたが、先生は実に無邪気なもので、「シカト!」「キョドッテル!。。。発音合ってる?」と練習していました。
スタッフの不評により、先生がそんなにバカではないのは分かりきっているのですが、「ステージで言わないで下さいね」と念を押すと、「うん、プライベートで使うね!」とおっしゃってました。
でも、いつどこで、誰に使うんでしょうか???


◆JAPAN TOUR 2005 こぼれ話その9◆

●ファンサービス
 先生は女性にやさしいというか弱い(笑)ところがあって、アメリカでも日本でも可愛い女の子が話しかけてきたりすると実に嬉しそーうにしてらっしゃいます。リップサービスもされます。
私は10年前、先生のマネージャーさんの計らいでロスのグリークシアターでジェフに初めて会わせて頂いたんですが、その時の事を話すと先生は「覚えているよ」とおっしゃるのです。
私が真顔で、「。。。それはないでしょ。覚えてませんよね?」と言うと、えへへへへ。。。といたずらっぽく笑ってました。(ちなみに話は逸れますが、私の友人の友人がエアロスミスのコンサートの翌日偶然スティーブンタイラーに会って、「きのう私、客席にいました!」と言うと「君の事覚えているよ」と言われたそうです(笑)。)

●iPodの中身は?
 残念ながら分かりません。聞けばよかったですね。もしかしたら新作のデモも入ってたのかなあ。
初めてiPodをお持ちなのを見た時、「あ、iPodだ」と私が反応すると、何も知らないと思われたのか「これがあるともうCDが要らないんだよ」「写真のデータも入ってるんだよー」と説明し始め、「こうやって、スイッチじゃなくてね、指でこうやってスクロールして操作するんだ」と実演し始めたので「あの。知ってます。説明なさらなくても」と話に割り込むと笑って「I'm sorry...」と謝っていた先生でした(笑)。

●先生のモノマネ
 先生がオースティンパワーズのDr.Evilの真似(小指を口の端にもっていくポーズ)をしてるところを目撃してしまいました。何の話をしてるのかは私からは分からなかったんですが、ノリノリで、何度もやってらっしゃいました(笑)。


。。。こんなところでしょうか?
先生のラブリーな一面が少しでも伺えると思います。
巷で言われている気難しいところはなく、いつも機嫌がよい人という印象を私は持っています。
ファンに対してもとても気さくです。
女性にも弱いですが(笑)、先生は子供がお好きで、子供のファンに会うと特にやさしいです。
ステージではあまり話さない方ですが、普段は自分から面白い話を提供するお喋り好きタイプ。
話し声はご存知の通り小さくて、どちらかというと高めの声でやさしい感じですが、笑うときは大きい声でゲラゲラと笑われます。
有名人だからと構えたところの全くない方ですが、お話の中に有名ミュージシャンの名前は再三出てくるので、ついつい耳がダンボになってしまいます。
先生がとっつきにくいと誤解されるとしたら、先生は時々ひとつの事に集中しだすと状況を見ていなかったり、人の話を聞いていなかったりするのと、それゆえか失礼ながら言葉や態度が足りなかったり、突然話を止めてしまったりしてしまう時があるからではないでしょうか?(このへん、ギターと似てませんか?)
全然悪気はない方だと思います。
失礼を重ねさせてもらえれば、先生は子供のような面を大人になってもたくさんお持ちの、可愛らしい方だと思います。


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