JEFF BECK 2001 EUROPE TOUR REPORT

Hamburg
FABRIK
2001.07.10

最寄り駅のアルトナは商業地区で、渋谷や原宿みたいな感じの街。入り組んだ街路をレストラン、Shopの間を抜けていくとFABRICというライブハウス。
外観はかなりワイルドでクレーンをオブジェとして使ったり、公演予定のポスターや告知がベタベタ貼られ、落書きも盛りだくさん。面白い会場かも。

2日目は移動距離が最も長く、ICEでも5時間半くらい。ホテルに着くとすぐに準備して会場に向かう。 3:00過ぎに到着。既に機材車、ツァバスが到着している。
クルーは中で仮眠中かも。彼らは夜通し車を走らせてきたに違いない。昨日はJEFFよりも疲れて見えたクルーの一人がイタリアからがキツかった、でも昨晩はよく眠れたよ、と言う。

4:00過ぎBBSで参加表明していたtabako君登場。(ん?誰かに似てる。あははmikoちゃんだわ!)Yさんやあとtabacoくんの友人達も登場して、東洋系が多い。地元の人が98年のユーロツァTシャツを着ていて、えらくカッコいい。

それにしても、メンバーの入りが遅れている。7:00前になってやっとジェニファー達が到着。JEFFはさらに遅れている。クルーの緊張がピリピリ伝わってくるようだ。ドアオープンは8:00なのだ、そりゃ、心配だろう。何かあったのかとこちらまでドキドキする。

JEFFは7:30過ぎになんとタクシーでやってきた。「やー、遅れちゃった」みたいな表情だけど、さっぱりと元気そうな顔をしている。よく眠ったのかな? サウンドチェックの時間がないからサインは応じられない、とツァマネが告げて中へ。
すぐにサウンドチェックの音が聞こえてくるが、バルバリ早弾きしている!。 思わずChiexと顔を見合わせる。 「さては、なにかいいことがあったな!今日は良さそうだね!」

ドアオープンと同時に駈けていくと、さ、柵が…!ない〜〜〜っ!!ステージに直接手をついて、辺りを見渡すと2階もあって、丁度ステージを見下ろすような回廊がぐるっとついている。後ろにバーカウンター、左右に8段程の階段ベンチ。内装は木造で手作りしたようなワイルド感があって、カッコイイ。
前座のマーク達がサウンドチェック途中でステージに残っているが同じような立ち位置にJEFFが立つ事を思うとあまりのことに、3人ともアタマのネジがこの時点で外れたらしい。なに、これ〜〜!!っと大笑いしてしまう。
ハンブルクはソールドアウトしていたらしくあっという間に人でいっぱいになる。この時点で既にものすごい熱気。隣にいるおじさんは78年のスタンリークラークとのユーロツアー(だったと思う)ブートLPを持参して自慢している。団扇がドイツ人にも大人気で上からも指さして笑っているし、「どこで売ってるの?」と何人も声をかけてくる。「ごめーん、メンバーとクルーだけのプレゼントなの」と説明。
前座のMark達のshowが9:00過ぎにスタート。会場がオーディエンスと一体になるような造りのせいか、客のレスポンスがすごくいい。

10:00前にJEFF登場。最初から会場の感じが気に入ったのだと思う。とっても嬉しそう。真上にいるファンに何度も手を上げて応えている。2曲目のEATHQUQKEで場内は一気に沸点まで行ってしまった!。
この日JEFFは力が有り余っているKIDSみたいにノリまくり、ものすごい早さで弾きまくっている。入りを少し間違えたときも「やっちゃったー!」って感じでビョンビョン飛び跳ねたり、足を大きく踏み込んだり踏み鳴らしたり、大きなアクションの連続。楽しくてしょうがないっていう感じなのだ。
そして、会場中がバンドと一体になって興奮のるつぼ!ここまでヒートアップしたJEFFのライブは見たことがない。アンディもガンガン飛ばしている。昨日とは打って変った別のバンドがうなるようなグルーブ感とスピードで走りまくっている。

私達も正面ライトを浴びて汗だくだったけれど、JEFFも滝のような汗!あまりに近いので腕の筋肉を伝って流れ落ちていくのが見えて、クラクラッ、うがぁ〜!女に生まれといてよかったぁ〜。(こんな時にごめんよー、でも後でchiexも同じことを言っていたのだ、わはは!) 会場内はマジでサウナのような状態になってきていた。

私達団扇隊が3人でJEFFを扇いであげると、何度もアタマや腕を扇いでもらいに来るし、ついには「ここも〜〜!」とばかりにTシャツをべろんと剥くので、扇ぎまくってあげました。JEFFのおなか!!(因に全然、たるんでなかったよ!) 場内大ウケで大爆笑だった!!。
そのせいか珍しくハンドタッチしてくれたり、アイコンタクトが何度も来た。あの、光によって変わるGreen Blueの目がきらきら光って楽しそうに笑っているので、嬉しくて泣きそうになる。
突然他の人を押しのけて後ろから誰かが肩を掴むので何かと思ったら、興奮したグッズオタクぽい人が「それをくれ〜〜!」「ノー!」んもぉ!どこにでもいる変なヤツに廻りの人も怒ってた。

アンコールの時、私の隣のオヤジが自慢のブートLPを見せると、ジェニファーは「ああ、それね。」という表情。JEFFは慇懃な態度で受け取るなりお尻で拭くポーズ(ブートなんかこうさ!)。そのあと大見えをきって、サインをして返して上げていた。
そんなしぐさにも、JEFFの上機嫌なのが判る。やはり、JEFFはこんな会場が好きなのだ。オーディエンスとface to faceでギグを楽しむ。ハンブルクの人が羨ましい。いつもこんな箱で見られるなんて!

終演後、団扇で目立ちすぎたかな?というのと、ドイツツァーはミーツ&グリートが難しいと聞いていたので会場を後にした。その後出待ちしながら、アタマの片隅で中で、いや、残っていたほうがいいかも…と思い直し戻ろうとしたが、一度出たらダメと言われ、大雨も降ってきたので、そこで散会してしまった。 あああああ、もぉ、今思い出しても無念さに気が遠くなりそう…。 なんと、その日JEFFが上機嫌でランディのバースディパーティもあり、急きょ残ったファンとミーツ&グリートをやっていたのであった。。。。。。。。。
教訓。 1%の可能性でもそれを追及すべし!追っかけ道!。あああああ〜〜〜〜んん!!(号泣)

ベルリンへ続く。

by atsu.


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