Last Update : 3 Aug.1999
GUITARS


ベックもヴィンテージギターに相当な金額を注ぎ込んで収集していたようですが、 結局使わないのでやめたらしいです。「気に入ったのが1本あればそれで良いじゃないか」だそうです。

FENDER ESQUIRE 1954
ヤードバーズ時代、ウォーカー・ブラザースのジョン・ウォーカーより75ポンドで購入。 ボディ端のコンター(?)加工は購入した時点で既に削られていました。 ネックは何度か交換されており、現在は珍しい貼りメイプル仕様のものが組み合わされています。 ベックはこれを10年という長い間愛用していましたが、1974年、セイモア・ダンカンの モディファイしたテリーと交換してしまいました。 そして、そのことは未だに後悔しているらしい。

FENDER ESQUIRE 1950's
ホワイトピックガードのエスクワイア。78年にスタンリー・クラークと来日した際、 「Cause We've Ended As Lovers」で使用されました。

FENDER TELECASTER 1960's
セイモア・ダンカンによってPAFを埋め込まれたテレキャスター。 アルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」で名曲「Cause We've Ended As Lovers」を演奏したそのもの。
以前はステージでも同曲を演奏する時はこれに持ち替えて演奏していましたが、 最近はJBモデルのストラト1本で通しています。 「シークレット・ポリスマンズ・コンサート」等でもその勇姿を見ることが出来ます。

FENDER TELECASTER 1950's
テリーには思い入れが深く現在も数本所有しているようです。 ブラックピックガードのこれはアルバム「フラッシュ」の頃の物です。 「People Get Ready」のプロモで使用した物?。

FENDER TELECASTER 1950's
95年のUSツアーに持ち込まれたテリー。

FENDER RELIC NOCASTER
99年来日公演の福岡のステージより登場したレリックシリーズのノーキャスター。 以降「Angel(Footsteps)」を演奏するときはコレに持ち替えていました。 レコーディングでも「Angel(Footsteps)」「Another Place」で使われたらしい。

GRECO MINI TELECASTER 1970's
来日公演の時にプレゼントされたミニテレキャスター。 おちゃめなベックらしくステージで披露してくれました。



GIBSON LES PAUL 1958
第一期ジェフ・ベック・グループ時代に使用していた大トラの綺麗なレス・ポール。 ピックアップはブラック×ホワイトのゼブラ仕様。(ピックアップについては別の機会に取り上げます) レス・ポールは当時ブルース・ブレイカーズにいたエリック・クラプトンに刺激され使い始めました。 このギターは後にニューヨークで盗難にあってしまったらしい。

GIBSON LES PAUL 1950's
以前はピックアップのポジションマークが外されているだけでしたが、 この写真ではセレクトスイッチノブカバーも付いていません。 ピックアップはボビンがホワイト×ホワイトの珍しい仕様。 ベックのレス・ポールの特徴は殆どがオープンハムバッカー仕様であることです。

GIBSON LES PAUL 1950's
元々はサンバーストだったものをベックが色を剥いでナチュラルにしたものらしい。 ヘッドにはフレームが入り、ギブソンのロゴは筆記体の珍しいものです。 更に22フレットにはJ.B.の文字が入っています。 「Hi-Ho Silver Lining」や「Barabajagal」などで使用されました。

GIBSON LES PAUL 1954
ジェフを代表するギターのひとつ。
一般にはブラックと表現されていますが、実際は濃いブラウンカラーに塗られています。 本人曰くオックス・ブラッド、雄牛の血の色だとか・・・。このギターには諸説ありますが、 一番ポピュラーなのは54年スタンダード改造説です。ブリッジのタイプを見て分かる通り、 初期のP90ゴールドトップモデルのピックアップをハムバッキングに、 ペグやピックガードも交換し、色を塗り替えた(裏面及びネックも)との説です。
元はニューヨークでメインのレス・ポールを盗まれた時に、 その代替品として急遽メンフィスのギターショップで購入。 BB&Aのステージ写真ではカバードタイプのP.U.が付けられているのが確認できます。 レコーディングやステージでかなり酷使されており、ネックを折ってしまったらしいが、 応急処置を施し75年の日本公演(World Rock Fes)でも活躍しました。

GIBSON LES PAUL
ヤードバーズ時代の1本。黒いピックガードが特徴です。



FENDER STRATOCASTER 1960's
BB&Aの頃から使用していたホワイトカラーのストラト。

FENDER STRATOCASTER 1960's
ワイアードでお馴染みの1本。ネックはトラスロッドが突き出した70年代中期以降の仕様ですが、 ボディーは60年代のもののようです。

FENDER STRATOCASTER 1960's
シェクターのアッセンブリを付けたいわゆるジェフベックモデル。

FENDER STRATOCASTER 1950's
ピックガードが大きく割れているのが特徴の、ラージヘッド+ナチュラルカラーのストラト。 第二期ジェフ・ベック・グループ時代から使っていたもので、 当時はスモールヘッドのメイプルネックが付けられていました。

FENDER STRATOCASTER 1950's
ピックガード割れは見えませんが、上記のメイプルネック仕様時のもの。

FENDER STRATOCASTER 1955
本人曰く55年製だそうです(54説もあり)。 これも一時期メインギターとしてステージで使われていました。

FENDER STRATOCASTER 1950's
スタンリー・クラークとの来日公演で使用された3トーンサンバーストのストラト。 リハーサル中ナットが割れてしまい、 急遽グレコのリペアマンを呼び寄せて事無きを得たようです。

FENDER STRATOCASTER
発色の良いイエローが印象的な1本。セイモア・ダンカンが寄せ集めパーツで組み上げたもので、 この時代のベックを印象付ける1本です。

FENDER STRATOCASTER 1980's
ベックとしては珍しいメイプル仕様のストラト。

FENDER STRATOCASTER 1980's
カスタムショップ製、ジェフ・ベック・シグネイチャーモデル。 リアピックアップはシングルをふたつ合わせハムにしたもの。スイッチでハムキャンセルも可能。 ネックは極太仕様。これには諸説ありますが、ベックの意見を聞いてネックをシェイプする予定が、 ベックがフィッティングに行くことができず、試作品を貰い「これで良いよ」となったそうである。 本人はせっかく作って貰ったので、慣れの問題だ、と当時のインタビューで語っていたと思う。 実際に使用したのを見たことはないが、95年のUSツアーには準備されていました。 プロモーション写真ではパープルカラーを抱えた物もあります(ベッコロジーに使われているのも同色)。 最近のインタビューでは「F社が今使っているのとまったく同じスペックのを作りたいって言うからさ」 と語っており、どうやら過渡期の仕様を製品化してしまったらしい。
本人の使用していないシグネイチャーモデルは今も売られています。

FENDER STRATOCASTER 1980's
ギターショップの頃からのメインギターで、95年のサンタナとのUSツアーでも使用されました。 ヘッド裏にはシリアルNo.02と刻印されており、シグネイチャーモデルのプロトタイプらしい。 表には市販モデルと同じくJBのサインが入っているが、フェンダーのロゴはスパロゴ仕様である。 この頃はまだレースセンサーピックアップを使用しています。 ボディーにリトル・リチャードのサインが刻まれているため、本人を含め関係者の間では 「リトル・リチャード」と呼ばれています。

FENDER STRATOCASTER 1980's
95年のUSツアーでのサブギター。 こちらのフェンダー社のロゴは市販モデル同様トランジションロゴですが、 ヘッドにベックのサインはありません。 それ以外はサーフグリーンと同スペックのようです。

FENDER STRATOCASTER
最近のベックとしては珍しいメイプルネックのストラト。95年のUSツアーに持ち込まれた1本。

FENDER STRATOCASTER 1980's
98年のユーロツアーで使用したサーフグリーン。 長い間メインギターとして活躍している"リトル・リチャード"ですが、 よく見るとピックアップだけでなくネックも交換されています。

FENDER STRATOCASTER
フーエルスツアーからメインに昇格し、最近のインタビュー写真でもお馴染みの(サブ)ギター。 95年仕様との外見上の違いは、ピックアップがレースセンサーから ポールピースが見える新しいノイズレスのものに変更されています。 と言うか、メインのグリーン(リトル・リチャード)が激しく損傷したため、 ピックアップやネックが移植され主役の座に昇格したようです。 ジョイント部は99ジャパンツアー中に加工されたらしい(?)

FENDER STRATOCASTER 1990's
99年ジャパンツアーではサブギターとしてステージに何度か登場しました。 メインと同じく、フェンダー・カスタム・ショップのマスタービルダー、 J.W.Black氏によるもの。オリンピックホワイトにミントグリーンの ピックガードはWIREDの頃を彷彿させます。

FENDER STRATOCASTER 1990's
「THX138」用にレギュラーチューニングで6弦のみ1音下げたDropped-Dにしてあります。 写真では分かりずらいですがフィンガーボードエンドが直線的カットを施してあるのが特徴。

FENDER STRATOCASTER 1990's
今回のフー・エルス・ツアーでは、ステージ裏にこんなペイントが施されたギターも準備されていたようです。 こちらもカスタム・ショップ製。

FENDER STRATOCASTER 1990's
ベックの所有品か定かではありませんが、 「DECLAN」でベースのランディーが使用したピエゾ内蔵のギター。 リバースヘッドでリアピックアップの取り付けもレフティー仕様です。



ROLAND GR500 1970's
スタンリー・クラークとの来日公演の話題のひとつ、ローランドのギターシンセサイザー。 後に「GRを使ったのは時間の無駄だった」と申しております。

JACKSON SOLOIST 1983
「アンビシャス」のプロモーションビデオで見ることが出来ます。この時期だけ使っていたもので、 「ピープル・ゲット・レディ」もプロモーションビデオや写真ではテリーを抱えていますが、 レコーディングではこれを使用しているようです。

JACKSON SOLOIST 1983
ティナ・ターナーのレコーディングで使用したピンクのジャクソン。 ボディにはでかでかと"TINA TURNER"ってサインが彫ってあります。 レイ・ヴォーンとのステージでも使用しました。

IBANEZ JEFF BECK MODEL 1970's
イバニーズ(いつのまにかアイバニーズと呼ぶようになったらしい)がプレゼントしたもの。 ステージでご愛嬌程度に使用されたが、その後の消息は不明です。

GRETSCH DUO JET 1950's
最近所有のギターの中では唯一自分でお金を出して購入した物だそうです。 意外にもアルバム「ギターショップ」でも使われていました。

FENDER PRESISION BASS
過去にステージでベースを弾いたことがありますが、これが使われたことがあるのかは不明です。

STICK
Photo用?


etc...
この他にも来日時にグレコがプレゼントしたものなどありましたね。
まだまだ沢山のギターを所有しているようです。